サラリーマンのあしあと

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【本の紹介】「人生は攻略できる」橘玲(著)その3

人生は攻略できる

人生は攻略できる



その2の続き


「攻略編」で参考になったこと、考えさせられたことについて、紹介させていただきます。



【お金はなぜ大事なのか。それは、君をお金から自由にしてくれるからだ。】


著者は「自由」を経済的に定義するらば「国家にも、会社にも、家族にも依存せず生きていくのにじゅうぶんな資産をもつこと」であり、それが「経済的独立だ」と述べています。


日本は自由な社会でしょうか。
当たりまえですが、法の定める範囲内であれば自由に生きてもいいのだから、自由な社会です。
世界の中には、自由に生きることが許されない国や地域がたくさんあります。
この時代に、日本に生まれただけでも本当はすごく幸運なことなのです。


著者は、そんな「自由な社会」である日本でも大多数の人は何かに依存して生きていると述べています。
本来「自由」とは、イヤなことをイヤと言えることです。
でも、何かに依存して生きていると、イヤなことをイヤとは言えないのです。
逃げ場がなく、そこで生きていかなければならないとしたら、ひたすら我慢しなければなりません。


僕たちが生きている市場経済では、衣食住などなにかを手に入れようとするとお金が必要になります。
だから、お金がないと不安になります。
何かに依存している、つまり「経済的独立」ができていなければ常にお金の不安から逃れることができないのです。


僕は完全に会社に依存しています。
仕事がなくなれば収入がなくなるので、生活が困窮します。
仕事をしていれば、理不尽なこと、辛いことがたくさんあります。
今はそれを耐えるしかありません。


この状態から脱するためにはどのようにすればよいのか。
お金から「自由」になれる人生を手に入れることが
できるのだろうか。
僕の大きな課題です。



【収入を増やすには3つの方法がある。①人的資本を大きくする②人的資本を長く運用する③世帯内の人的資本の数をふやす】


人生100年時代に突入しようとしている昨今は「②人的資本を長く運用する」ができるかどうかで、これからの格差が広がるんだと思います。
「人的資本を長く運用する」には、著者が主張している好きなこと、得意なことを仕事にすることが重要です。

それとあわせて、働くことができる状態を維持し続けることも重要だと思います。
働くことができる状態を維持し続けるとは、健康であり続けることだと考えています。
病気を患っていると、働き続けることはできません。




【幸福の土台は、金融資本、人的資本、社会資本でできている。「人生を攻略する」というのは、この3つの「幸福の資本」を君自身の価値観にもとづいて最適化することなのだ。】


著者は誰もが3つの「幸福の資本」をすべて持ちたいと願うだろうけど、それは非常に難しいことだと述べています。


難しいことである理由はさておき、3つの「幸福の資本」に優先順位をつけるのであれば、どのようになるでしょうか。
僕の場合は、金融資本、社会資本、人的資本の順番になります。


その時のおかれている状況によって、優先順位は変わってくると思いますが、今は上記の通りです。
お金があれば、自分も家族も「自由」を手に入れることができます。
お金がすべてとは思いませんが、すべてのちょっと手前ぐらいまでやっぱりお金です。
「自由」な人生の中で、家族や友人とのつながりが深くなれば良いなと思います。


現時点では、仕事は自分と家族の生活を守るための手段であり、好きなこと、得意なことでもなければ、「スペシャル」なことでもありません。
もちろん、これは本書を読む前からよくないとの認識はあるのですが、今は致し方ないと考えています。



その1からその3まで3回にわたって、参考になったこと、考えさせられたことについて紹介させていただきました。



まだまだ参考になったことがたくさんあります。
例えば、「知性とビックファイブ」「伽藍とバザール」などなど。
これらについて書き出すと、ただでさえだらだら長い【本の紹介】なのにさらに長くなってしまいそうなので、今回はこれくらいで終わりにします。
「知性とビックファイブ」「伽藍とバザール」についてはまた別の機会に紹介・考察させていただきます。




おしまい