サラリーマンのあしあと

40代前半のサラリーマンが幸せな人生を模索してます

「リベラル」について調べてみました

2017年、小池百合子都知事は「希望の党」設立の際に、「リベラル派を排除する」といい放ちました。
それ以降、「リベラル」という言葉をテレビや新聞でよく見聞きするようになりました。

政治の世界では、「保守派」「リベラル派」で派閥がわかれているようですが、小池百合子都知事の「希望の党」は「穏健な保守」という立場をとっていました。


さて、家族や友人、同僚との日常会話の中で「私はリベラル派だ」とか「あなたはリベラル寄りだ」とかっていう話が出てきますか?
僕はまったく出てこないです。
そもそも「リベラル」っていう言葉の意味やリベラル派の考え方について理解しておりません。

なんとなく、自由主義とか政治的な色合いが濃い言葉だということはわかります。
でも、漠然としたイメージしかありません。




ということで、「リベラル」について調べ、非常に簡単にですが、本来の意味、日本の政治思想であるリベラル派の考え方等についてまとめてみました。




「リベラル」という言葉を辞典などで引いてみると次のように書いてあります。


1.自由を重んじるさま。伝統や習慣にとらわれないさま。また、そのような立場の人「-な考え方」

2.自由主義に基づくさま。自由主義の立場をとるさま。また、そのような人。

3.穏やかに改革を行おうとするさま。また、そのような立場や人。



これだけをみると、とても立派な考え方ですね。

しかし、日本の政治的なシーンで使われる「リベラル」は、とても曖昧であり本来の意味とは少し違っているようです。
意味が曖昧で非常にわかりにくいようなので、リベラル派の人たちの考え方の傾向についてまとめてみました。


・基本的に福祉に力を入れるべきだと主張し、格差をきらい、平等を重んじる。

天皇制には消極的だと言われている。

自衛隊違憲であり、基本的に反対。

・安全保障関連法も違憲として反対。

原発ゼロを主張。

・夫婦別性に賛成。

・首相の靖国神社公式参拝に反対。


これだけではよくわかりませんね。

傾向としては、リベラル派は護憲派ということです。
政治の世界では「リベラル」の反対として使われる言葉に「保守」があります。
戦後の日本において、新たな憲法のもと進められた戦後民主主義に対しての評価は、どちらかといえば「保守」は否定的、「リベラル」は肯定的な立場です。

さらに、「保守」は国の秩序や愛国心、自己責任を重視するのに対して、「リベラル」は個人の権利や多様な価値観を尊重するという傾向があるようです。


もちろん明確に線引きできるわけではありません。
リベラル寄りの保守派、保守寄りのリベラル派など混在した考え方の人が多いようです。

例えば、保守主義小泉純一郎元首相は「原発ゼロ」を主張しています。
日本の政治では、自民党は2000年代以降、小泉氏や安倍氏ら保守色が強い政権が多くなっていますが、リベラル寄りの考え方の人もたくさんいます。
野党にも両派が混在しているようです。

日本で使われる「リベラル」がわかりにくい理由に、これらがあるのではないでしょうか。




そういえば、保守は「右派」「右翼」、リベラルは「左派」「左翼」とも呼ばれているようです。
これは、フランス革命の議会で議長席か見て、右側に保守派、左側にリベラル派が座ったのが由来だそうです。



かなり簡単にですが、「リベラル」について調べたことをまとめてみました。





おしまい