サラリーマンのあしあと

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【本の紹介】「本棚にもルールがある」成毛眞(著)その2



その1の続き


引き続き参考になったことについて紹介されていただきます。



【ただし最低限、①「サイエンス」②「歴史」③「経済」のセルのない本棚は、社会人として作ってはならない。】


本棚は8つのセルにわけるのが理想であり、そのセルに割り当てるカテゴリーは原則として自分の好きなジャンルで良いが、最低限上記の3つはスペースを用意しないといけないということです。


著者は理由として下記のように述べています。

まず①の「サイエンス」は日常生活では触れることのないスケール感を実感するのに欠かせない分野であることです。
サイエンスにはさまざまな分野がありますが、入口としては「宇宙」がおすすめとのことです。

②の「歴史」が欠かせない理由は、ひとつめは「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ということばがあるように、人間は歴史に学ぶべきだからです。
ふたつめは優れた経営者がたいてい歴史から学んでいるからで、歴史を知らなければそのような人たちと仕事をする機会があっても、学べることが限られているからです。

③の「経済」は、まず間違ってはいけないことは「経営」ではないということです。
人が成功するには、半分が運で残りは外部要因です。
外部要因は個人の力ではどうにもならないことですが、時代の変化をつかみこれからの外部要因を予想することはできます。
その見極めに必要なのが、最新の経済の動きなのです。


①は、今までほとんど読んでいなかった分野なので今後はチャレンジしていきたいです。




【名言は新しい視点を引き出してくれる】



これは具体的な例をあげて説明しています。


イタリアの元サッカー選手であるロベルト・バッジョのことばに「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」というものがあります。


このことばから視点をもらうとはどのようなことかというと「下手な書評を書けるのは、書評を書く勇気を持った者だけだ」「面白くない本に出会って損をしたと思えるのは、本を読む好奇心を持った人だけだ」など他のことばが生まれてくるということです。



著者は新しいことばをなにもないところから考えるのは難しいが、名言は自分の引き出しの中のなにかを刺激することで新しいことばをつくりだすきっかけになると述べています。


これは、いろいろと活用できそうです。



【私がかつて一緒に仕事をしていたビル・ゲイツや、彼に限らず、優秀な経営者たちはみな大変な量の本を読んでいる。彼らのポイントは良い本を大量に読んでいることである。】



著者は、そのために「退屈だな」と思う本を無理して読むことは時間の無駄であり、大量の本を読む人はうまく本を読み飛ばしていると述べています。
本は読めば読むほど、つまらない本を見抜く感度が高まるため、自分の判断を信じてつまらない本は読むのを途中でやめて良いのだそうです。


参考になったことを紹介させていただきました。



その他にも参考になったことはたくさんあります。

例えば、

著者は本屋へ足繁く通うことで本の読みかたを変えることができると述べています。
詳細は省きますが、まず行きつけの書店をつくり、月に一回はメガストア級の本屋へ通うことをすすめています。


著者は本を読むときに付箋を貼りながら読むらしいのですが、付箋を貼る箇所は「驚いた新しい事実」と「人に紹介するとしたらこのフレーズ」の2ヵ所だということです。


著者は本の全部、または部分的に読み終えて面白かったならば、人に話し伝えることをすすめています。
理由は、人に話すことで面白さを再確認できますし、相手に伝えることは自分が理解していないとできないので、良いアウトプットになります。
そして、面白い本を紹介することでまわりから「この人は面白い本を読む人だ」と認識してもらえるということです。




本書を読んで、残りの人生で読書量を増やしていこうという考えがさらに強くなりました。
著者はさまざまな分野の本を読むことをすすめています。
僕の読書はかなり分野が偏っているため、これからは本棚ルールに従いながら、さまざまな分野へ広げていきたいです。

本書には、なにげに著者のオススメ本も紹介されています。
読む本の分野を広げていくのに、まずは本書で紹介されている本を入口にして、読書量を増やしていこうと思います。






おしまい