【本の紹介】「ビジネスで使える催眠誘導」前田大輔(著)
- 作者: 前田大輔
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2005/08/27
- メディア: 単行本
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本書は仕事で上司、部下、取引先の担当者とうまくコミュニケーションをとるために、最新の心理技術「現代催眠」の理論や手法を駆使して、相手に気付かれずに暗示をかける、または暗示を解く技術を紹介しています。
また、著者は読心術いわゆるマインドリーディングについて、実際には人の心を読むことはできなくても、人の心を読んでいるようにみせる話し方はできるとし、その技術についても紹介しています。
それでは本書で参考になったことについて簡単にまとめてみました。
【暗示の中でも、特に強力な効果を発揮するものに、「前提」という見えない矢があります。「前提」はあなたが思った通りの未来を作ることができる強力な暗示です。】
ものごとが上手くいくための「前提」を考え、自分から設定してしまうことで、無理に意識しなくても、しなければならないことが自分の中で明確になっていくということです。
例えば、職場で上司と仲があまりよくないとします。
そのような上司と仲良くなりたければ、仲良くなっている状態を「前提」とし、仲の良い上司となら普通こうするだろう、という行動をとるのです。
【私たちは、結果の中で、気に入らないものを失敗と呼んでるにすぎません。】
なるほど!
【特に相手の気持ちの真意を知りたいときは、真正面に立たない(座らない)ということがポイントになります。】
相手と友好的にうまく会話がしたければ、真正面は避け、相手の視線を自由にしてあげれば良いとのことです。
相手に対して、90度の位置が良いようです。
逆に、相手をつぶそうと思うならば真正面から相手の目を見て問いただせば良いのです。
相手は思考力が低下します。
相手はうそをつきにくい状態となります。
【自分が依頼を受けたときには「調整」と言い、相手に頼むときは「検討」というのです。】
これは一種の言葉がもつイメージの暗示です。
相手に「一生懸命やっている」という好意を与えます。
【相手の動作やペースに合わせていく方法をペーシングといいます。】
目に見える動作だけではなく、相手の好みを合わせていくというペーシングも効果的です。
もちろん、相手に気付かれないようにです。
本書の内容には、あまり目新しさはないかもしれませんが、具体的な例をあげて紹介しているので、頭に入りやすいと思います。
今日はこのくらいにしときます。
おしまい