【本の紹介】「伝える力」池上彰(著) その1
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/04/19
- メディア: 新書
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上司に業務報告する際に、「何が言いたいんだ」「説明が長い」「どうでもいい」「ワケわからん」って言われてる人いますよね。
僕は、毎回言われてます。
毎回同じことを言われながら、何の対策も講じない部下(僕)ってどうなんだろうと思いながらも、毎回同じことを繰り返し言われています。
毎回同じことを繰り返し言っている上司も大したものですが、、、
池上彰さんのテレビ番組を観ていると、とてもわかりやすいですよね。
僕も池上彰さんみたいにわかりやすく話ができれば、上司の期待に応えることができるかも、と思いこの本を手にとってみました。
この本は、池上彰さんの著書の中で一番売れている国民的ベスト&ロングセラーです。
読んだらその理由がわかります。
伝える力、すなわち「話す」「書く」「聞く」能力を向上させる基本的なことがわかりやすく述べられています。
【「伝える」ために大事なこと。それはまず自分自身がしっかり理解することです。】
これが、この本のベースとなる考え方です。
自分がわかっていないと、相手に伝わるはずがないからです。
これは当たり前のことですが、改めて考えるととても耳が痛いです。
理解を深めるには、何かを調べるときに「学ぼう」「知ろう」だけではなく、まったく知らない人に説明するにはどうしたらよいかということまで意識すると、理解が格段に深まると述べています。
いくつか参考になったことを箇条書きで紹介します。
・伝える力をたかめるには、まずは「自分が知らないことを知る」(自分がいかに物事を知らないかを知る)
・相手を惹きつけるには、「つかみ」が重要
・書いた文書の見直しは、プリントアウトしておこなう、さらに欲をいえば、書いた後にしばらく寝かせてからおこなう
・「~的」「~性」という表現は便利だが、具体的ではないため、相手に伝わりにくい
・「簡単なことは簡単に」「難しいことも簡単に」これは、伝えることの基本
・「そして/それから」「順接の「が」」「ところで/さて」「いずれにしても」「絵文字の類」は使わないほうがよい言葉や文字。
ビジネスマンにとってはそれほど新鮮味のある話ではないかもしれませんが、具体例を用いながらわかりやすく説明されているのですんなり頭に入り、改めて意識し直すことができました。
その2では、「第3章 円滑にコミュニケーションする」で紹介されている「危機管理」について、別途紹介したいと思います。
おしまい