サラリーマンのあしあと

40代前半のサラリーマンが幸せな人生を模索してます

【本の紹介】「人生は攻略できる」橘玲(著)その2

人生は攻略できる

人生は攻略できる


その1の続き

「世界編」では、自分の生きている世界・人生の目的について述べられています。
参考になったこと、考えさせられたことを紹介させていただきます。



【どんな性格が社会的・経済的に成功しやすいか調べると、ポジティブな人よりネガティブな人がの方がうまくいっていたりする】



ポジティブは「肯定的」、ネガティブは「否定的」という意味なのでポジティブの方が良いような気がしますがじつはそうでもないようです。
どちらが良いかは一長一短ですが、極端にどちらかに偏っていると物事がうまくいかないでしょう。


僕は職場で周りの人から楽観的だとよく言われます。
ということは、どちらかというとポジティブな性格なのだと思います。

会社では営業系の部署も管理系の部署も経験し、今は管理系の部署です。
営業系の部署では営業成績が上位で上司からの評価も良かったのですが、管理系の部署では「適当だ」「いい加減だ」ということで非常に評価が低いです。

営業系の部署では、お客さま相手なので積極的で行動力があり、失敗しても悲観的にならずすぐに気持ちを切り替えられる人でないとなかなか成功しないでしょうが、管理系の部署だと否定的で、かつ臆病者の方が何事にも慎重で危機管理能力が備わっているということになるんでしょうね。
とてもくだらないです。


日本人は、世界のなかで一番ネガティブ度がたかいようです。
著者は、ネガティブな社会ではポジティブな考え方の方がうまくいくことが多いと述べています。
たしかに、僕の周りをみるとネガティブな人が多いです。




幸福な人生の重要な条件について、

【最後がプラスになること】


これをピークエンド効果というらしいのですが、簡単に言ってしまえば「終わりよければすべてよし」です。
人生において、どんなにつらい状況に追いこまれても最後に満足いく結果が得られれば、上質な幸福感が得られるんですね。

著者は、ピークエンド効果を考えれば、いまつらいことより、これから幸福になることの方がずっと重要なのだと述べています。
ということは、ものごとにもよりますが成功するまであきらめずにつづけることで幸せをつかむことができるということなのでしょう。

では、今とても幸せな人はこれから幸福な人生を手に入れることはできないのでしょうか?
これについて、著者は今の幸せがこの先何十年もつづくわけがないのだから、落ち目になった時にそこから幸福に向けて頑張れば良いと述べています。
それはそれでゾッとします。




【「圧倒的な努力」ができるのは好きなことだけ】


著者は、世の中には「やればできる」という人がたくさんいるが、それはまったくのデタラメで、好きでも得意でもないことは「やってもできない」し、そもそも頑張ることができないと述べています。
だとしたら、「やればできる」ではなく、「やってもできない」を前提にして人生ゲームの攻略法を考えるべきだとも述べています。

「頑張れるのは好きなことだけ」ということは、「好きなことはいくらでも頑張れる」ということです。
仕事で成功しようと思うなら、好きなこと、得意なことじゃないとありえないんでしょう。

僕のおかれている現状について、非常に考えさせられます。





【40歳になって、「あなたは何をやってきましたか」と訊かれて、「いろいろやってきました」ではやはりちょっと厳しい。「いろいろやってきて、其のけっか、この生き方・働き方を選びました」と言えなければならない。】


非常に耳が痛い。
社会人になって20年近くが経ちます。
もう20年近く、サラリーマンとして過ごしています。
「あなたは何をやってきましたか」と訊かれたら、「いろいろやってきました」とこたえてしまうであろう自分が情けない。


著者は、「キラキラのキャリア」より魅力的な物語を持つことが大事だと述べています。
また、著者は若者に向けて【これからの君の一番大事なプロジェクトは、「好きなこと・得意なこと」を仕事にする方法を見つけることだ】と述べています。


40歳を過ぎた僕もこのプロジェクトに参加してもよいのだろうか?





その3では「攻略編」で参考になったことを紹介させていただきます。




おしまい