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【本の紹介】『学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール』小暮太一(著)その2

学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール (光文社新書)

学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール (光文社新書)


その1の続き


その1で「分かりやすく説明するために必要なものとは何か?」の答えは次の2点だということを紹介させていただきました。

①相手に理解してもらいたいと思う意識

②相手に合わせて表現を変えること


著者は②については、表現方法を身につけるためにはきちんとしたルールが必要だと述べています。


それでは、表現方法のルールについて、参考になったことを箇条書きで紹介させていただきます。


・ストレートな表現をこころがける
(表現に私情や注釈をやたらとはさまない)

・説明の文章は、一文を短くする

・一文の中に、言いたいことはひとつしか入れない

・主語と述語は近くに置く

・一文が複数の意味に取れるおそれがある場合は、文章を2つに分ける

・接続助詞の「が」、テーマ出しの「は」は使わない
(接続助詞の「が」は順接だが、逆接の「が」と混同してしまう。)

・二重否定は使わない
(× ~でないことはありえない)

・主語に「の」は使わない


箇条書きしたルールについて、常に意識したいと思います。




追加で参考になったこと

【人が何か学びたい、人が何かを理解したいと考えるのは、目的があるからです。そして、今学んでいることが自分の目的に沿うものであれば、やる気が出て真剣に理解しようとします。】


著者は、「今、自分は何をやっているのか」「今、教わったことにどんな意味があるのか」を知らないまま闇雲に行動するよりも、結果的にどんなことが身につくのかを知った上で説明を聞いた方が、「聞き手」は腑に落ちると述べています。



【「抽象的なテーマ」と「具体的な内容」を交互に説明する】


抽象的な話の後に、具体例を出すとイメージしやすくなります。
具体的な話の後に、それが全体のどのあたりに位置するのか、抽象的な話をすることで話の方向性がわかります。




著者は分かりやすい説明を中学2年生から考え始め、予備校時代にその答えを見つけ出したようです。
そして、大学時代に分かりやすい経済の本を書いて出版しています。
本書はどちらかというと基礎的なルールが中心で、分かりやすい内容でした。
基礎的な内容であるがゆえに明日から使えるルールがいくつもありました。



本書を読んで、参考になった内容についつ常に意識し、分かりやすい説明をこころがけていけば、僕の分かりにくい説明も、少しは改善されるような気がします。





おしまい