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【本の紹介】「大人げない大人になれ!」成毛眞(著)その1

大人げない大人になれ!

大人げない大人になれ!


本書は10年近く前に偶然読んだ本です。

当時、仕事がうまくいってなかった頃だったのですが、非常に共感を持つことができ、気分が前向きになれました。
歴史は繰り返されるといいますが、10年近く経ってまた仕事がうまくいってなくて、本書を手に取りました。


10年近く経っても共感できます。

本書の内容が万世に不変の法則なのか、自分が成長していないのかは分かりかねますが、、、。


前置きはこのくらいにして、本書の紹介をさせていただきます。






「大人げない大人」って、普通に考えるとイメージが良くないですよね。

なんとなく、負のイメージが多く思いつきます。

例えば、
知的でないイメージもあります。
下品なイメージもあります。
偏屈なイメージもあります。
自己中なイメージもあります。
だらしないイメージもあります。
女癖の悪いイメージもあります。
遊び人のイメージもあります。

その他にもマイナスイメージがたくさんあります。



そもそも「大人げない大人」ってどんなひとでしょうか。
著者は「単純にやりたいことを我慢できない人」と定義しています。

本書では、「やりたいこと」を我慢せずに

①仕事として徹底的にやっている人

②趣味として夢中になってやっている人

について書かれてあります。

上記の負のイメージとはまったく違う「大人げない人」のことです。

どちらかというと、知的な人達です。


やりたいこと=知的なやりたいこと(決して女遊びや夜の遊びなどではありません)を仕事や趣味で徹底的にやりましょうという本です。


やりたいことを仕事として徹底的にやっている人に、我慢して嫌々仕事をやっている人が勝てるわけがありません。
やりたいことを趣味として夢中になってやっている人に比べ、平日は働くだけ、休日は家でのんびりするだけの人が、豊な人生を送れるわけがありません。



著者は【はじめに ~ なぜ「大人げなさ」が必要か】で、どういうわけか日本では、我慢を美徳として考える傾向があると述べています。

でも、周りの成功者とされる人に我慢強い人物は見当たらないとも述べています。
逆にやりたいことがまったく我慢できない、子供のような人ばかりだそうです。
そういう人は、好きでやっているのだから、時間を忘れていくらでもがんばるし、新しいアイデアも出てくるといいます。

【我慢をして嫌々ながらやっている人が、こういう人達に勝てるはずがない。】

その通りだと思います。


【自分の持つ大人げなさをどう扱うかで、人生に大きな差がつく。】のだそうです。
つまり、やりたいことを仕事にして、徹底的にやること、または夢中になれることを見つけて趣味にすること。

これができるかどうか、なのです。



それでは、本編で参考になったことを紹介させていただきます。


【人は大人げなくいることで、多くの人を魅了し、新たな発想を生み出すことができる。そして、自分の人生を面白くできるのも間違いなく大人げない人なのである。】


自分なりに言い換えると、
「やりたいことを徹底的にやっている人は、多くの人を魅了し、新たな発想を生み出すことができる。そして、自分の人生を面白くできるのも間違いなくやりたいことを徹底的にやっている人である。」


なるほど。



【夢中になることを意識的にコントロールすることは不可能である。だから、夢中になれることに出会えたならば、その幸運に感謝しなければならない。】


ここ2~3年で夢中になって、はまったことってあっただろうか。
少なくとも、仕事で夢中になれたことはなにもないです。


そりゃ、勝てないわな。



【新卒として入社した若者には、若い時の苦労は買ってでもしろ、と教えられる。~ 果たしてこれは本当なのであろうか。】


どうでしょうか。
ちなみに著者は、全否定はしていませんがかなりの疑問を呈しています。


私見ですが、苦労から得ることはたくさんあると思います。
苦労して成功した方が、自分の物語を語るには都合が良いです。
だから、苦労はすべきです。

ただ、むやみやたらに苦労したらよいというわけではないと思います。
苦労とは我慢する期間があるということです。
苦労から得るものがあったとしても、人生の限られた時間を苦労に費やして得るだけの価値があるかどうか。
そこのバランスだと思います。

そもそも、人生の選択肢をたくさん持っている人は、我慢なんかする必要はないと思います。
つまり、苦労する必要はないです。
人生の選択肢を増やすには、下記のような条件が必要なのではないでしょうか。

・たくさんお金を持っている

・他人にはない特殊能力を持っている

・他で活かせる専門知識や経験がある

・自分に絶対的な自信がある

などなどです。


このような条件が備わっている人は、今の選択以外にも人生の選択肢がたくさんあります。
我慢する必要はないし、苦労する必要もないのです。
限られた時間は、有意義に使うべきです。


ただし、まったく条件の備わっていない人は我慢せざる得ないし、必然的に苦労するしかないと思います。
今の僕に該当します。
つらい、、、。


その②に続きます




おしまい