サラリーマンのあしあと

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【本の紹介】「大人げない大人になれ!」成毛眞(著)その2

大人げない大人になれ!

大人げない大人になれ!


その1の続き



【一つだけやめてほしい事がある。それが「目標を持つ」ことである。】


著者は、目標を設定することは無意味であるどころか、自らのの可能性を捨ててしまうことに等しいという。
目標に縛られた人生は、もの悲しいのだと述べている。


異論はありません。


特にキャリア設定については、時代の変化が激しい中、ズレた目標を設定してしまうと人生の可能性を狭めてしまうかもしれないです。


【人が個性について語る場合、どうもいい個性のことばかりをとりあげているように思う。いい個性は伸ばし、悪い個性は直しましょう、というわけだ。しかし、私にとってはどちらも大切にすべき個性であるし、そもそもこうしたものにいいも悪いもないのである。】



良い個性も悪い個性も合わせてその人の個性ということでしょう。




【年をとるにつれて、顕著になる特徴は、保守的、悲観的、独善的の三つである。】



この三つの特徴について、著者は以下のように述べている。


一つめの保守的について

人は50代を過ぎると驚くほど保守的になります。
変化することにエネルギーを使うのではなく、変化しないことにエネルギーを使うようになってしまうのだ。
多くの保守的人間はその自覚がないから、対応に困るのも当然だ。


二つめの悲観的について

かつては希望を持って将来を見つめていたはずなのに、、、。
悲観論者はすでに経済的な基礎が出来ており、自分では困らないけど、まあちょっと私のありがたい話でも聞いてみなさいよ、っていう感じの人が多い。


三つめの独善的について

人は人生経験を積めば積むほど自分の経験が判断の基準となる。
「私の若い頃は-」と語り出されたら、誰でもその場から逃げだしてしまう。




本来は、挑戦的、楽観的、過去に捕らわれない考え方がとても重要なのではないでしょうか。



【挫折や失敗を知らない人はダメだと言われることがあるが、私はそんなことはまったく信じていない。私自身これまでに挫折をしたことはないし、これからもしたくはない。それでも自分がダメだとは決して思わない。】


著者は上司に挫折することで人間は大きくなると言われた時に、次のように言ったとのことです。


「挫折をしなければならないというが、そもそも人間は死ぬまで成功している方がうれしいはずだ。失敗を自ら望む人などいない。一方で、人は必ず失敗するとしても、それは自分が失敗と認識してしまうからだ。それならば自分で失敗だと考えずに、ずっと成功していけると思っていたほうがいいだろう。あなたは成功し続ける人間と失敗する人間のどちらになりたいのか。」


納得です。


著者は鈍感な人は失敗を失敗とも思わないから挫折せずに前向きでいられるし、小さな成功では満足しない、こういう人が納得いくまで突き進み、大成功を収めるのであると述べています。





【期限ぎりぎり体質は悪くない】



著者は、もし何かの仕事の期限を抱えていたとしても、まだ気乗りがしないようであれば機は熟していないと考えるべきだと述べています。
恐らく惰性的に仕事に取りかかっても、その質に期待はできないのです。


著者は期限ぎりぎりにならないと、仕事が手につかないようです。
以外と、ぎりぎりの方が仕事の出来ばえは良いようです。
自分自身の経験上、非常に共感できます。



【何か新しいものが生まれるときは、たいていそのきっかけに偶然性をはらんでいる。アイデアを生み出すには、この偶然性をいかに自分の味方につけるかが重要になるのだ。】



著者にとっての偶然性を味方につける方法は読書だということです。

新しいアイデアが生まれるときは、知識があってはじめて知恵とにり創意工夫がなされるのです。


知識がないと知恵は生まれません。




その2に続く




おしまい